地球温暖化によって北極圏の植物が良く茂るようになって、それが温暖化に拍車をかけているという調査結果が発表された。
ドイツのゼンケンベルツ生物多様性・気候研究センターが主導した調査で、研究論文がネイチャーに掲載されたのである。
北極圏の凍土帯(ツンドラ)は世界の土壌炭素の
3分の1から半分を含む事から、長年にわたり気候変動の調査が重点的に実施されて来た。
北極圏の気温はこの30年で、夏に摂氏1度、冬に1.5度上昇していたそうだ。
その結果、植物の高さが伸びただけではなく、背の高い植物が比較的暖かい地域から寒い地域へ拡散して来た事も確認された。
背の高い植物が増えると多くの雪が地表に保持されて、その雪が断熱材として、冬になった時に土壌が固く凍るのを緩和する働きをする。その結果,凍土が解けて温室効果ガスの炭素を放出するプロセスが速まっているのだという。
いずれにしても夏の北極は色とりどりの花に覆われて美しい絶景を見せてくれている。
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