原流行・・・
東京を割るようにして流れる多摩川の水源は
山梨県塩山市と埼玉県大滝村にまたがる笠取山(標高1953米)である。
源流の集落、一の瀬に近い登山口から流れを辿りながら登ってゆくと
やがて水干にたどり着く。
水干とは沢の行き止まりと言う意味だ。
標高1865米の水干の斜面には
水を祀る石碑が置かれていて、
その下の岩肌はしみ出した水が
いつも滴っている。
そこから東京湾までの138キロ、水の旅が始まる。
笠取山は険しくもなく登山の初心者でも
安心して登れる山だ。
頂上から少し下った所にある笠取小屋付近は
すでに豊かな水が音を立てて流れている。
その清冽な水で喉を潤せば
登山の疲れも吹き飛んでしまう。
小屋の周囲は四季折々の自然が美しく、
静かに自然を楽しんでいる登山客が多い。
梅雨に入る少し前、水干ふきんはミヤマツツジが美しいので
時間を作って行ってみたい。
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